叶鏡 敦士 KAGAMI ATSUSHI ☆ 金長 秀範 KANENAGA HIDENORI 【公式HP】
叶鏡敦士

『ある夢の中の物語』☆


久し振り夢を見ました。
私は普段、残念ながら夢を見ません。
いやもしかしたら毎日夢を見ていて、ただ覚えてないだけなのかもしれません。

時間にして30分ぐらいでしょうか?
様々なシーンが流れ、最後の最後に私の前に突然キムタクが現れました。
私は駅前で何かを売っているようです。
本当はケーキ屋ではないけど、何故かケーキを売っているみたいです。
もしかしたら期間限定で請け負ったのかな?

正直、経営者も全然期待していなかったのに凄い売れ行きで大評判なんですって!!
しかも、クリスマスでも何でもない時期にも関わらず・・
街が活気づきみんなが笑顔になってるって、それを知らせにわざわざキムタクが直接私に伝えに来てくれたみたいなんです。


そしたら、私が泣きながらキムタクにこう言ってるんです。


昨日も実はこういうことがありました。

ある一人のお父さんが娘のためにケーキを買いに来てくださったんだけれど、生憎目の前の人で売り切れとなってしまい売ってあげられなかったのです。
ただその尋常でない程の悲しそうなお父さんの姿を見て・・

肩を落とし今にも泣き出しそうなそのお父さんのあまりにも凄い落胆ぶりを見て、何故か胸騒ぎがしてアルバイトの女性が理由を聞きました。
ケーキはもう売り切れてしまったのでどうすることもできないけど・・
たまらなくてたまらなくて…


そしたら・・


今日が3年前に亡くなったたった一人の最愛の娘のお誕生日なんだそうです。

生前、娘はケーキが大好きだったんですって・・
だから、ケーキを買って娘の誕生日をお祝いしてあげたかったんですって・・

その話を聞いた途端アルバイトの女性は、最後に2つ買われた人の元へ走り出しました。
見失わないように全力で走りました。

やっと追いつきました。
そして、アルバイトの女性が言いました。

お客さま。
先程はご購入頂きありがとうございました。
本当に本当に大変申し訳ないのですが・・


どうしてもどうしても・・


どうしてもお1つ譲って戴けませんでしょうか?

と、泣きながら頭を何度も何度も下げて、ただひたすらにお願いしているのです。


購入された方もそのアルバイトさんの異様な行動を見て何かを感じたのか!?、理由は特に聞かずに1つ譲って頂けたのです。

しかもお代は返金はいらないから、このケーキを必要としているその人に渡してあげてくださいって・・
ただそう言ってアルバイトさんにケーキを1つ渡して、そのまま黙って帰られました。
※この日の最後に使用されたポイントカードの記録からこの方を探し、代金は後日お渡ししたそうです。


みなさんのあたたかい思い遣りの気持ちや行動で、娘を亡くしたそのお父さんに結局ケーキを1つ渡すことができました。

しかもそのケーキ代はなんと亡くなられた愛する可愛い娘さんにって、アルバイトさんの自腹でプレゼントしてあげたみたいなんです。
お金がないから必要だからアルバイトを掛け持ちしてるそんな人が、1つ2,500円もするケーキをですよ!?
そんな出来事も、私も泣きながらキムタクに話しました。


1つ1つ丁寧に一生懸命ケーキを作っている職人さんの思い、

亡くなってしまった最愛の娘さんへのお父さんの気持ち、
何も聞かずに1つケーキを譲ってくださった方の粋な計らい、
そして気持ちのまま自分の身銭を切ってまで行動してくれた、アルバイトさんの心の美しさ。
きっとどれも素晴らしいことで尊いことで誇れることで、そんな真心や思い遣りが日々お店中に溢れそんな何気ないやり取りが結果的に街が活気づき、みんなが笑顔になってるのかもしれませんね・・と、お話してる最中で目が覚めました。


起きた私の目には涙で溢れていたのは言うまでもありません。